町長コラム(令和4年4月)
自立堅持(町長コラム)
私がコラムの原稿を作成しているときは、北京オリンピックが終盤戦に突入している時期であります。すでに報道等でご存じのとおり、日本選手の活躍は目を見張るものがあります。そんな中で、日本伝統の種目であるスピードスケート男子500メートルで、3大会ぶりのメダル(銅)をもたらしたスケーターのエピソードを紹介いたします。
日の丸を手にしたその人は、森重航選手であります。日本のナショナルチームに加わったばかりで、ほぼ無名の存在であった森重選手は、初戦の全日本距離別選手権で初優勝。その後のワールドカップ初参戦で優勝、日本人男子2人目の33秒台と瞬く間に結果を出しました。「オリンピックでメダルを取ることを目標にはしていたが、メダリストになるとは想像もできなかった」また、初舞台の滑走を「楽しかった」と感想を述べられています。
森重選手は、3年前に亡くなった母俊恵さんの話になると、神妙な面持ちになり、会場入りする前には母の写真を見つめて「いってきます」と心の中で伝え、「メダル獲得を届けられて喜んでいるんじゃないかな」としみじみ語ったそうであります。
将来が楽しみな21歳の大学生は、「また、4年後、8年後も目指そうという気持ちになっている」と述べられており、今後の活躍を大いに期待するところであります。
(広報たてしな2022年4月号「自立堅持(町長コラム)29」より)
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更新日:2023年03月31日