浸水被害を受けた時の家屋等の衛生対策(消毒方法)について

更新日:2023年03月31日

台風や豪雨等により家屋等が浸水した場合、細菌が繁殖しやすくなり食中毒や感染症など発生しやすくなります。発生予防のため浸水被害を受けた場合は洗浄と乾燥が必要です。

家屋等が浸水被害に遭った場合には次のとおり洗浄および衛生対策を行ってください。

床下、家の周囲が浸水した場合

  1.  汚泥や不要なものなどを片付けてください。
  2.  庭木や外壁についた泥は水で十分に洗い流してください。
  3.  床下換気口のごみを取り除き床下の風通しを良くしてください。
  4.  床下はスコップや水で汚泥を取り除いた後、新聞紙や雑巾などで水分を取り除き、扇風機などを使い換気し、乾燥させてください。
  5.  厚生労働省より、屋外(床下・庭など)では、消毒は原則不要とされていますが、消毒をする場合は、下記「消毒方法について」をお読みください。

床上が浸水した場合

  1.  水が引いた後、濡れた畳や家の中の不要な物を片付けてください。
  2.  汚れた家具や床・壁は水で洗い流すか、雑巾等で水拭きをして乾燥させてください。
  3.  汚水に浸かった床や壁、トイレ、風呂などを消毒薬で拭いてください。
  4.  食器類や調理器具などは水洗いしてきれいに洗い流してください。
  5.  食器棚や冷蔵庫などは汚れをきれいに拭き取って消毒してください。
  6.  消毒した後は、乾燥させてください。

食中毒、感染症の予防について

  1.  水に浸かった食品、停電により保存温度が保てなかった要冷蔵・冷凍食品はできるだけ廃棄してください。
  2.  からだに異常を感じたら早めに医療機関で受診してください。
  3.  食事の前や用便の後などは、かならず手を洗ってください。

消毒方法について

消毒薬には、過剰に使用すると人の健康や環境に影響を与えることがあります。使用は必要最小限にしてください。使用の際には、取り扱い説明書に従い、事故の起こらないよう注意してください。

消毒薬の使用場所と使用方法について

(1) 使用場所:屋外、庭など床下浸水の場合

消石灰

 粉末のまま、1平方メートルあたり1キログラムを目安に散布します。

使用上の注意
  •  園芸用品としてホームセンター等で購入できます。
  •  顆粒のものもありますが、微生物との接触が不確実であり効果が薄いです。
  •  強アルカリ性で刺激が強く、粉末で飛散しやすいため、取り扱いの際には長袖の着衣、マスク、ゴム手袋、ゴーグルを装着してください。
  • 目に入った場合、失明する恐れがあるため、すぐに大量の水で洗い流し、医療機関を受診してください。
  •  石灰水(消石灰を水に溶かしたもの)は散布しやすいですが、効果が弱くなります。
  •  生石灰(食品の乾燥剤)は高熱を発生するため使用には不向きですので使用はさけてください。

(2) 使用場所:食器・(屋内)家具・壁・風呂・トイレなど床上浸水の場合

家庭用漂白剤(塩素系)…飲食器具等の消毒に適しています。

 水5リットルに対して家庭用漂白剤(塩素系)20ミリリットル(キャップ1杯程度)に薄めた薬液に5分以上浸した後、水洗いしてください。(金属には使用できません。)

使用上の注意
  •  皮膚に対する刺激が強いため、手洗いなど人に対して使用しない。
  •  使用するときは、消毒液が直接皮膚に触れないように樹脂製(ビニールなど)手袋を使用する。
     消毒液が皮膚や衣服についた場合は、すぐに水で洗い流す。
  •  使用するときは、換気を十分に行う。
  •  ほかの洗剤と混ぜると危険です。特に酸性の強い洗剤と混ぜると有毒ガスが発生するので注意してください。
逆性石けん(塩化ベンザルコニウム)…家具や床などの消毒に適しています。

 水500ミリリットルに対して5ミリリットル(ペットボトルの蓋1杯分)に薄めた薬液を雑巾に浸して拭いてください。
 (ゴム製品、皮革製品への使用はさけてください。)

使用上の注意
  •  ドラックストアー、薬局、薬店で購入できます。使用上の注意を守って使用してください。
  • 目に入った場合には、水でよく洗い流し、医師の診断を受けてください。
  •  逆性石けんは手指の消毒にも適していますが、原液はまれに手荒れの原因になることがあります。

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この記事に関するお問い合わせ先

立科町役場 建設環境課 生活環境係
電話: 0267-88-8411
ファクス: 0267-56-2310
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