藤沢の大日堂
藤沢の北の入り口にある石段を登るとお堂がある。大日如来を祭ってあり、御陽成(ごようせい)天皇の文禄年間(1592~1596年)に建立されたものと伝えられる。堂中には弘法大使の秘宝秘作といわれる縦150センチメートル、横90センチメートルの石作り大日如来尊の立像が安置され、厄病除けとしてあがめられている。
むかし、堂下の道を馬方が馬に乗って通った。するといずれも堂前の地点で落馬する。誰も落ちた、彼も落ちたというので評判は大きくなり、不思議に思ってその箇所を掘ってみたら仏像がでた。それを本尊として祭ったのが大日堂である。その後、この像を見る者は失明すると伝えられている。
近年、堂が荒廃したため、ムラの申歳生まれの若者たちがお金を出し合って修理したことから、申歳生まれの守本尊といわれている。(佐久口碑伝説集 北佐久編)
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更新日:2023年03月31日