今泉
今泉は芦田七井戸の一つであり宝暦八年(1759年)の「芦田八ヶ略誌」によれば「今泉は明暦三年(1658年)浅野宮君御東下の供御用水となる。平素は鍵をとざして人の汲むを許さず神主今井式部大輔の水なり」とあり古くから由所ある湧水であることが証明される。
また今泉を含む芦田七井戸は当時は「七曜井(しちようい)」又「七星井(しちせいい)」とも言われ、鳥居井戸(正明寺裏にあり蓼科神社一の鳥居があった)、桜井戸(芦田の北裏)、今泉、和子井戸、赤沢井戸(赤沢前:現存しない)、中井戸(上五反田)、下井戸(下五反田)があたかも北斗七星の形に配置されていることから「七星井」ともいわれたとされ、その内の中井戸と下井戸の二ヶ所は古くから田用水に使われていたという記録がある。
今泉は昭和47年まで鉄平石で囲まれて井戸の底をのぞけば洗砂の間より浪々(こんこん)と湧出(ゆうしゅつ)する清水を見る豊富な泉で井戸から木枠を通し道行く人の「のど」をうるおした。
近年、道路工事や水田の土地改良工事のためか、水量が減少し荒廃してしまっていたが、地域文化を惜しむ声もあり平成9年に環境が整備された。
地図
立科町大字芦田立科町役場庁舎前から北へ200メートル
芦田中央交差点から北へ50メートル
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更新日:2023年03月31日