呑龍尊(どんりゅうのみこと)
此の地南方の城山といわれる所に呑龍尊が村人によって「水神」と呼んで祭祀されている。
宇山は立科町の西にあり、佐久と小県との境に位置し長和町に接する丘陵台地に5つの集落が点在し、長和町との間に大内道(おおないどう)がある。
この城山は大深山集落の南西に有り長窪城との連絡網として「のろし台」を築き、城山の裾の地に湧水が有り「櫻清水」とよぶ。
小諸城主青山因幡守(いなばのかみ)代官黒沢袈兵衛(かひょうえ)に依り、慶安2年(1649年)に蓼科の裾野から宇山堰が着工され延長(約29.1キロメートル)して、その後竣工し通水した。
石川、矢原地籍の開発を更に進めたこの堰の竣工を祝して、小諸城主の命により城山の地に呑龍尊を祭祀し、旱魃(かんばつ)や冷害の鎮座の神として崇拝している。
現在の石碑は明治12年4月8日に復元したものである。
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更新日:2023年03月31日