芦田城址
芦田城は、戦国時代の後半に使用された、立科町を代表する山城であり、遺構も良く残っていて、全県的に見ても注目される城である。
城は、古町の東、標高806メートルの半独立の小山にあるが、地籍は茂田井になる。
城の平面形は円形で、遺構が見られる範囲は直径300メートルほどになる。また比高差は40メートルから60メートルほどになる。
城は、頂上に土塁を巡らしたほぼ方形の主郭(本丸)を設け、その周囲は麓に向かって腰郭や段郭をいくつも設けていく。これに似た形式の城として、南木曽町の妻籠城がある。
芦田城の大きな特徴は北側にある。東側は主郭の下に二段の腰郭があり、その下に堀を隔ててL字を裏返した形の外郭が作られている。その外郭の北に一部二重になっている竪堀があり、古町の麓まで伸びている。特に外側の竪堀は途中で屈曲させ、古町の集落まで続いている。
現在の芦田城跡には車道が設けられ、多くの見学者が訪れている。展望台からの眺めは見事で、昭和42年には町指定文化財に指定されている。
地図
所在:立科町大字茂田井古町273-1(古町区)
市川商店様先を左折し、3本目の通りを左折、そのまま登った頂上。
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更新日:2023年03月31日