笠取峠のマツ並木
長野県指定天然記念物
徳川秀忠は、慶長九年(1604年)諸街道の改修、一里塚の設置とともに街道に樹木を植えさせて並木をつくらせた
この幕府の植樹政策によって街道の並木は全国的な広がりをみせ、松・杉のほかに樫・榎・漆などが植えられた。特に箱根や日光の並木は、「昼尚暗き」杉の並木として広く知られている。
笠取峠のマツ並木は、近世五街道の一つ中山道芦田宿の西方1キロメートル地点から笠取峠にかけて約2キロメートルにわたっている。言い伝えでは慶長七年頃、公儀より赤松苗753本を小諸藩に下付され、近隣の村へ人足が割り当てられ小苗を植え付けたとされ、幕末まで手入れ・補植等管理されていた。現在、松の総本数はおよそ150本で、その内、約60本の松の樹齢は150~300年以上経たものである。その景観は往時の中山道をしのばせてくれるみごとなものである。
立科町では平成五年に、「松並木公園」として整備し松の保護に努めています。
地図
立科町大字芦田3797-2
山部交差点から国道142号線バイパス長門方面へ300メートル
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更新日:2023年03月31日