日限地蔵尊(ひぎりじぞうそん)

更新日:2023年03月31日

建物前には一対の石灯篭が設置されており赤い屋根で壁の上部が白壁の日限地蔵尊を納めている建物の外観写真
赤や緑色の絵柄の入った衣を身に着けた日限地蔵尊の写真

立科町細谷地区にある日限(ひぎり)地蔵尊は、祝日が4月24日である。

疫病が流行した元禄のころ、円宗和尚がこの地に住んでいた或る夜、夢枕に地蔵尊が現われ「日を限って祈願すれば治してやる」と告げられた。

そこで円宗が満願の献じ物はと問えば「麻の苧(からむし)を我が手にかけて祈り、その麻で痛むところをさすればたちまち治る」その代わり満願の時は「小豆団子で供養してくれ」と言い残して消えた―。後には三体の地蔵尊の掛け軸があった―。

この話が世間に流れ、日を限り祈願する者で大変にぎわった。特に安産には御利益があった。

天保10年8月、天田等一(あまだとういち)と言う人が近在の信者の投資をあおぎ、江戸白金の松秀寺尊像を受け、三日三晩大法会を行ない飄然(ひょうぜん)と村を去った。村人は姿の見えなくなった日を命日と定め碑を建立して供養している。

地図

日限地蔵尊の場所を赤丸で示した地図

立科町大字桐原(細谷分館)細谷公民館となり

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